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第70回 人工知能学会 分子生物情報研究会(SIG-MBI)(オープンバイオ研究会と共催)(第61回 情報処理学会 バイオ情報学研究会と連続開催)

全国的な新型コロナウィルスの発生を受けて、表題の件で開催の可否について種々協議を重ねた結果、skype等でのオンライン発表を可能にして開催することになりました。詳細は以下のページを御覧下さい。
http://bioinfo.ec.t.kanazawa-u.ac.jp/~ken/sigmbi/

日時:2020年3月13日(金) 14:00より
          14日(土) 12:00まで(予定)

場所:北陸先端科学技術大学院大学(JAIST) 知識科学研究科講義棟2F中講義室

内容:特にテーマを限りませんので、奮って御応募下さい。

初日の発表希望者は、概要を以下の様式で佐藤 (ken@t.kanazawa-u.ac.jp) までお送り下さい。

 著者(講演者に◯)、所属
 代表者の連絡先
 講演タイトル
 講演概要(数行程度)
 希望講演時間(分)

 ★ Subject: には必ず「発表希望」と御書き下さい。★

採択およびプログラム編成は世話人に御一任下さい。

昨年と同様に、今回も同じ場所で3つの研究会を連続して開催します。バイオ
情報学研究会は3月12日(木)から13日(金)にかけて、分子生物情報研究会
は3月13日(金)に、オープンバイオ研究会は3月14日(土)に開催します。
2泊すれば3つの研究会に参加でき、基礎から応用まで幅広い発表が聞けると
思いますので、奮って御参加下さい。(曜日が昨年と異りますので御注意下
さい)

オープンバイオ研究会については、詳しくは
https://github.com/open-bio-japan/website/wiki/meeting24をご参照下さい。

バイオ情報学研究会については、詳しくはhttp://www.ipsj.or.jp/kenkyukai/event/bio61.htmlをご参照下さい。

JAISTへの道程:
https://www.jaist.ac.jp/top/access/

小松空港や小松駅からJAISTへの移動について:

注)小松空港からJAISTへの直行便は廃止され、小松駅からJAISTへの便に統合されました。
 JAIST送迎車(上記URL参照)の利用を希望する方は、必ず下記の情報を佐藤までお知らせ下さい。
 宿泊申込をされる方は、通信欄に書いて頂ければ結構です。
 ・利用する日
 ・飛行機または列車の便名
 ・送迎車の便名(上記JAISTへの道程のページから辿れる送迎車運行表を参照)
 ・携帯電話の番号
 但し、送迎車1便につき先着9名までなので、満席の場合はタクシー等に乗り合わせて
 来て頂くことになります。タクシーに4人乗車すれば1人2000円程度で済みますので、
 飛行機の便が確定している方は、事前に佐藤までメールでお知らせ下さい。同じ便に乗る方
 同士で、互いに情報を交換できるように致します。

宿泊先:辰口温泉 まつさき旅館
    〒923-1245 石川県能美市辰口町3-1 tel 0761-51-3111
  注:宿泊料は約13000円です(朝夕食付き)。

宿泊の申し込みは終了しましたが、若干名なら予約可能ですので、世話人まで御連絡下さい。

研究会のみ参加(講演宿泊共になし)の場合:無料。参加登録の必要もありません。

問い合わせ先(世話人): 佐藤賢二 ken@t.kanazawa-u.ac.jp
金沢大学 理工研究域 生命理工学系

発表予定者リスト(順不同・順次追加します)
プログラム


14:00-14:15
合流する生合成代謝経路の算出

◯太田潤(岡山大学)

代謝に関して、AはB生成の原料であるという言い方をするとき、AからBに至る
linearな代謝経路が想起されるが、B分子全体が単独のA分子から生成しない場
合も多い。合流・分岐する生合成経路は一般にみられる。合流するが分岐しな
い生合成代謝経路は、EMU tracingに引き続き逆行性経路計算する方法により算
出できる。この方法の応用例を述べる。


14:15-14:35
免疫系遺伝子発現データの機械学習と選抜された遺伝子リストの評価

◯樋口千洋 (国立研究開発法人 医薬基盤・健康・栄養研究所)

Immnology Genome Projectで明らかにされたマウスにおける19の免疫細胞にお
ける遺伝子発現データを4種類の機械学習手法で特徴選抜し判別精度の比較を行
うと共にそれらの重なりを調べた。また、エンリッチメント解析により選抜さ
れた遺伝子リストの合理性を調べた。


14:35-14:45 休憩


14:45-15:35
SIG-MBIを振り返って

◯小長谷明彦(東京工業大学 名誉教授)

3月13日(金)に北陸先端科学技術大学院大学で開催される第70回人工知能学会
分子生物情報研究会をもって、SIG-MBIの活動を閉じることになる。第1回の
SIG-MBIは1998年4月に東大医科研で開催された。1990年代はゲノム解析の時代、
2000年代はOMICSやシステムバイオロジーが始まり、バイオ情報学が本格化した。
2010年代は、「解析のためのバイオインフォマティクス」から「設計のための
バイオインフォマティクス」へとパラダイムシフトし、分子ロボット関係の話
題を中心に議論してきた。分子ロボットは2012年から新学術領域が、2016年か
らはNEDO分子人工筋肉、2017年からはJST分子ロボット倫理が始まり、夢が形に
なってきた段階で、一つの区切りとしたい。


15:35-15:45 休憩


15:45-16:00
瀬戸内海における動物プランクトンのeDNA解析

◯川島武士(国立遺伝学研究所)

多くの海産無脊椎動物は、発生の一時期もしくは成体になってからも、浮遊性
の生活史をしめす。外洋における微小な浮遊生物の動態(dynamics)を知る方法
は、ながらくプランクトンネット等による採集に依存していたが、近年は環境
DNA(eDNA)解析による観察が可能になってきた。今回、発表者を含む臨海ハック
研究会メンバーで、日本近海域における浮遊生物動態の一端を解明することを
めざし、隣接する複数地点の採水と環境DNA比較解析を行ったので報告する。


16:00-16:15
セマンティック・ウェブ技術を用いたデータベース統合の10年と今後について

◯ 川島秀一、片山俊明(ライフサイエンス統合データベースセンター)

DBCLSとNBDCがこれまで約10年に渡って進めてきた、セマンティック・ウェブ技術を応用した、データベースを統合的に利用するための技術開発およびサービス開発について概観し、今後の展開について報告したい。


16:15-16:30
Tardigrada and Terrestrialisation: Genes, Rocks & Clocks.

◯ James Fleming (慶應義塾大学先端生命科学研究所)


16:30-16:45
見えてきたクマムシ乾眠の分子機構

◯荒川和晴(慶應義塾大学先端生命科学研究所)

2016-2017年の2種のクマムシゲノムの公開から、クマムシ乾眠の研究が世界中
に広がりつつある。我々は、比較ゲノム解析や交叉耐性のオミクス解析から網
羅的に乾眠関連遺伝子をスクリーニングし、さらにマルチオミクス解析と分子
生物学的解析によって、個別の候補の機能について詳細に解析を進めている。
本発表では、明らかになりつつあるクマムシ乾眠の分子機構について最新の知
見を紹介する。


16:45-17:00
疾患バイオバンクと前向きゲノムコホートが形成する一般集団バイオバンクによるバイオバンク・ネットワークの形成とゲノム医療の研究開発の今後の方向性について

◯荻島創一